書籍案内「5秒でわかる、30秒で引き込む」 伝え方の新技術
「5秒でわかる、30秒で引き込む」 伝え方の新技術
「情報の非対称性」で話す・書く・見せるが変わる!

- 出版社 : 日経BP 日本経済新聞出版
- 著者:別所栄吾
- 発売日 : 2026/6/19
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 336ページ
- ISBN-10 : 4296126989
<目次>
はじめに
本書の構成
本書で説明している主要ツール・理論一覧
第1章 わかるとは何か──情報の非対称性と理解のメカニズム
1-1 理解は情報量ではなく処理可能量で決まる
1-2 わかるとは何かを定義する
1-3 人はメンタルモデルを用いて理解する
主線離脱:AIの出力精度を向上させる指示の出し方
第2章 主旨を要約する──30秒で目的と結論を明示する
2-1 なぜと誰を考えて説明内容を決める
2-2 なぜ説明するのかを最初に伝える
2-3 報告は結論から説明する
2-4 情報量でパラグラフ構成を変える
主線離脱:説明の目的を伝える導入フレーズ集
第3章 聞き手の視点で設計する──情報の非対称性に寄り添う
3-1 聞き手の視点を持つ
3-2 関心が低い聞き手に合わせて説明内容を設計する
3-3 質問で聞き手との情報の非対称性を埋める
主線離脱:SPIN Sellingのこぼれ話
第4章 アイデアを整理する──情報を正しく並列する技術
4-1 箇条書きと情報の並列
4-2 ロジックツリーと包含図
主線離脱:大学サークルESSで使用され続けるコミュニケーション・スキル
第5章 論拠を示す──結論を支える論理の示し方
5-1 根拠を示す
5-2 筋道を示す
5-3 1文では1つのことだけを説明する
5-4 簡潔かつ具体的に示す
主線離脱:リンクマップとマインドマップの違い
第6章 話して埋める──口頭説明で瞬時に情報ギャップを縮める
6-1 ボイスコントロール
6-2 サインポスティング
6-3 ボディランゲージ
主線離脱:久米宏という存在
第7章 伝える工夫──具体化と設計の着眼点
7-1 説明を具体化する着眼点
1 比喩
2 連体修飾の使い方
3 数字の使い方
4 差別語や不快語を避ける
7-2 説明を設計する着眼点
1 比較・対比
2 因果関係
3 重要度
4 争点・イシュー
5 再現と検証
6 課題と技術課題、具体策
7 知識の呪い
主線離脱:エビングハウスの忘却曲線
第8章 聞き手の心理と印象形成のメカニズム──古典的心理学
8-1 メラビアンの非言語コミュニケーション研究
8-2 ズーニンの最初の4分間
8-3 ザイアンスらの非言語コミュニケーション研究
主線離脱:トゥールミン・モデルに学ぶ根拠の型
第9章 図解の技術──認知科学に基づく実践
9-1 図解する理由と方法
9-2 図解の種類と説明のポイント
9-3 パワーポイント作成時の注意点と活用方法
主線離脱:旅人が読む2つの手紙
第10章 発問と質疑応答──聞き手を引き付けるテクニック
10-1 発問の技術
10-2 質疑応答の技術
主線離脱:この見積りは、ほかより高いと言われたときの切り返し
各種チェックリスト
あとがき
<本書で説明している主要ツール・理論一覧>
情報の非対称性(アカロフ1970)
当事者のあいだで情報量が偏っていて、一方だけが有利・不利になる状況
短期メモリー・長期メモリー(ミラーら1956)
保持時間の短い一時的な記憶と長期にわたり保持される記憶の2つの貯蔵方法がある
スキーマ理論(ラメルハートら1977)
既有知識の枠組み(スキーマ)によって、新しい情報の理解と記憶が方向づけられる
メンタルモデル(ジョンソンら1983)
人が心の中に構築する「状況の内部表現」によって、推論や理解がなされる
AIDMA(ホール1924)
注意→興味→欲求→記憶→行動の購買に至るまでの消費者心理プロセスのこと
SPINとFAB(ラッカム1988)
質問で課題とニーズを掘り下げ(SPIN)、特徴・利点・便益で価値を伝える(FAB)
ロジックツリー
論点や要因をツリー状に分解するとともに、漏れや重複が生じないように構造化する
演繹法と帰納法(アリストテレスほか)
一般法則から個別の事例へ演繹する推論と、個別の事例から一般法則を帰納する推論形式
PREP法
結論→理由→具体例→結論の順で説明して、情報を簡潔かつ論理的に伝える
リンクマップ
概念どうしの関係を線で結んで図示して、全体構造と連関を理解しやすくする
Correct・Clear・Concise : 3C
ビジネスでは正確、明確、簡潔であることが求められる。One word, One meaning:1文1義など
比喩
既知の情報を用いて未知の情報を説明する
連体修飾
より明確で具体的にする表現手法
数字
抽象的・定性的な説明に客観性と具体性をもたらす
差別語
人を傷つけないようにする言葉選び
比較・対比
基準を明示して複数の情報の変化や優劣を説明する
因果関係
Aが起きた結果としてBが生じたことを明示する
重要度
複数の情報の中で、どれが核心で、どれが補足かを区別する
イシュー
判断がいま必要かつ不可逆的で、その後に影響を及ぼす争点のこと
再現・検証
成功の解釈ではなく他者が追試・確認できる形のこと
課題と技術課題
解決すべき問題とそれを阻む技術的制約の視点で整理する
知識の呪い(ニュートン1990)
一度知ったことは、知らない状態に戻れないので、相手のつまずきが想像できなくなる
7-38-55の法則(メラビアン1967)
言葉と非言語が矛盾したとき、表情が最も信じられること
実践的示唆(メラビアン1971)
言語と非言語を一致させることで、態度や感情のメッセージの説得力が最大化される
基本次元の分析(メラビアン1972)
好意・支配・反応性の3つの基本次元の組み合わせで、対人メッセージの多様性を説明できる
環境設計(メラビアン1972)
物理的距離や座席配置などの空間設計が親密度や好意の知覚に影響を与える
ズーニンの最初の4分間(ズーニン1972)
対面した最初の4分程度で印象が形成され、その後の評価に強い影響を与える
単純接触効果(ザイアンス1968)
目にする回数が増えると、なんとなく好き・安心が積みあがる
熟知性の法則(ザイアンス1968)
相手のことを知るとより親近感と信頼が増す
知覚的流暢性誤帰属理論(レーバーら1998)
わかりやすい情報ほど「良さそうだ」と誤って評価しやすくなる
不確実性低減モデル(バーガーとカラブレス1975)
予測できる相手やブランドを選びやすい
トゥールミン・モデル(トゥールミン1958)
主張・データ・論拠の3要素で、日常的推論の構造を分析する
画像優位性効果(ペイビオ1971)
絵や図で提示された情報は、言語だけの場合より記憶に残りやすい
デュアル・コード理論(ペイビオ1986)
言語と図を同時にみると、学習と記憶が促進される
モダリティ効果(スウェラー1988)
視覚と聴覚など複数の入力があると、理解と記憶が高まる
説明深度の錯覚(ローゼンブリットとカイル2002)
自分は詳しく説明できると感じていても、実際には理解が浅いことに気づきにくい
時間的隣接性効果(マイヤー2009)
関連する図と説明を時間的に近接させると学習効果が高まる
二重課題干渉(パシュラー1994)
同時に複数の課題をやろうとすると頭の回転が追いつかず、より時間がかかったり、間違えたりする
ICAPフレームワーク(チーとワイリー2014)
学習後に、自分の言葉で説明させる自己説明を促すと、学習成果が改善される
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