第2回 人事考課ミニテスト

以下は、財団法人関西生産性本部の機関誌「KPCニュース」2009年7・8月号での連載記事をウェブで公開しています。

諸般の事情(受講予定者がこのページの答えをみてしまうと困る等の理由)により、ここでは回答編は掲載できません。また、混乱を避けるため、お問い合わせを受けての個別回答案内も致しかねます。あしからずご諒解ください。

本文

概要

今回は、第1回で学習した人事考課のルールについて、下記の設問を通じて、より具体的な理解と運用を学習していく。なお設問と回答は代表的な内容を示す。組織によりその解釈や回答は異なることをあらかじめご理解いただきたい。また以下の設問に回答する前に、第1回の「人事考課のルール」について読み直して、評価段階の記号や理論を復習されたい。

本年度の連載は、1回目にご案内しているが、各回のテーマを再度下記に記すので、確認して欲しい。本連載は、人事考課から育成面接、次期の目標設定面接、そして日常のOJTやマネジメントまで管理職に必要とされるハウツーを一連の流れに即して説明していく予定である。(図1参照)

  • 第1回:人事考課入門
  • 第2回:人事考課ミニテスト
  • 第3回:評価育成面接
  • 第4回:コンピテンシーと育成
  • 第5回:目標設定
  • 第6回:OJTとコーチング

図1:講座の全体像

人事考課ミニテスト

以下の設問(全16問)に対して、正しいと思う内容には○をつけ、間違っていると思う内容には、×とその理由を簡潔に記述しなさい。また10問目以降は4択式である。記号とその理由を記述しなさい。

問1

能力主義による人事考課は、社員各人の成果や能力を正しくとらえ、昇給・賞与・昇格・昇進などの成果に即した処遇を図ることである。

問2

成績考課は、処遇への結びつきという点では、主に賞与に反映される。しかし賞与は配分原資に限りがあることから、成績考課の考え方は相対考課にせざるを得ない。

問3

成績考課では、目標の達成度を絶対考課でみる。たとえば職務目標が職能レベル(資格・等級)に比べて易しい内容であった場合は、それが申し分なく達成された(合意された目標を上回ったとしても、低い職能レベルなので)評価はBを上限とすべきである。

問4

成績が良ければ、能力が低いということはあり得ない。しかし、能力が高くとも、成績が悪いということはある。

問5

「自分に与えられた役割・目標に熱心、かつ積極的に取り組んだ」という事実は、情意考課における「積極性」でプラス評価をする。

問6

配置転換(職種間異動)後の人事考課は、当然その部門の職務に習熟していないため、成績と情意の考課要素とも低い考課にならざるを得ない。

問7

板橋君は真面目だが、俗にいうネクラ人間である。ネアカ派の三鷹課長には板橋君は苦手なタイプ。職場の先輩・上司が終業後のノミニケーションに誘っ ても、何かと理由をつけて付き合おうとしない。最近では、そんな彼に誰も終業後の誘いをかけなくなった。三鷹課長は、やはり板橋君は協調性のない男と思 い、情意考課の「協調性」をCと考課した。

問8

総務部時代に非常に優秀であった目黒君が、今年営業部に異動となった。上司の墨田課長は、総務部時代の彼を知っていた。したがって当然のことながら能力が高いと考え、能力考課をAと考課した。

問9

世田谷君の今年の成績考課は上期・下期ともAであった。業務はミスなく、目標の達成度は、申し分なかったからである。大田課長は、彼の目標の達成度(成績考課)が高いのは、仕事への意欲が極めて高いからだと思い、「責任性」をAと考課した。

問10

営業日報を毎日提出することは我が営業部独自のルールである。豊島君はそのルールを守らないことが多い。

  1. 規律性「C」
  2. 責任性「C」
  3. 規律性と責任性の両方を「C」
  4. 評価しない

問11

調布君と府中君は同年齢、同期入社、同等級。調布君に1000万円の目標(等級レベルの目標)、府中君に1300万円の目標(上位等級のチャレンジ 目標)を与えた。結果、調布君は1000万円で目標に到達。府中君は1100万円で目標に未達であった。したがって成績考課を次のように評価した。

  1. 調布君は目標に達したのでB評価。府中君は目標に達しなかったのでC評価。
  2. 調布君は目標に達したのでA評価。府中君は目標に達しなかったのでC評価。
  3. 調布君は目標に達したのでB評価。府中君は調布君を上回ったのでA評価。
  4. 調布君は目標に達したのでB評価。府中君は上位目標なのでB評価。

問12

この部門に異動して4年目の渋谷君の作成する企画提案書は、いまだに企画内容が不十分なので、上司である私が手伝って修正している。今回その企画書 が高く評価され、渋谷君の目標を大きく上回る受注ができた。しかし渋谷君の担当ではあるが、渋谷君が一人で作成した企画書ではない。そこで次のように評価 した。

  1. 成績考課をC評価以下、能力考課もC評価以下。
  2. 成績考課をB評価以上、能力考課もB評価以上。
  3. 成績考課をB評価以上、能力考課はC評価以下。
  4. 上司が作成した企画の結果なので渋谷君の成績および能力考課は評価しない。

問13

品川君は日頃から業務に関する勉強(自己啓発)を熱心にしている。しかし、自宅や会社外で勤務時間外に行っている。どのように評価するのか。

  1. 勤務時間外なので、評価しない。
  2. 勤務時間外だが、責任性で評価する。
  3. 勤務時間外だが、規律性で評価する。
  4. 勤務時間外だが、積極性で評価する。

問14

今期、練馬君は目標達成できなかった。しかしほんのわずかの未達であった。また他の模範となるような取り組み姿勢であったので、次のように評価した。

  1. 成績考課はC評価、責任性もC評価以下。
  2. 成績考課はC評価、責任性はB評価以上。
  3. 成績考課はB評価、責任性はC評価以下。
  4. 成績考課はB評価、責任性はB評価以上。

問15

足立君は日頃から他人の手伝いを自ら買ってでている。周囲も足立君の協力に感謝しているようだ。しかし、足立君自身の仕事がおろそかになってしまい、納期遅れが多く発生している。

  1. 協調性でB評価以上、責任性でC評価以下。
  2. 協調性でB評価以上、責任性では取り上げない。
  3. 協調性で取り上げず、責任性でC評価以下。
  4. 協調性で取り上げず、責任性でB評価以上。

問16

中野君に「この業務に関する改善提案を考えて提出しなさい」と指示をした。中野君は改善提案を作成し私に提出した。

  1. 責任性でB評価以上。
  2. 規律性でB評価以上。
  3. 積極性でB評価以上。
  4. 評価しない。

回答

(記載省略)

まとめ

第1回の説明では、紙面の制約により、詳細の説明ができなかった。しかし本稿の演習により、制度・理論の理解が進んだであろう。次稿では、人事考課制度をどのように部下に伝えるか、またどのように育成を進めるか、その具体的なステップと話し方を学習する

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