なぜ、わかりやすい説明が必要なのか?

わかりにくい説明・話し方をされると、相手が警戒して、良い内容でも同意・理解してくれない。そして結局、伝わらないので自分が困る。

わかりにくい話とは、特に下記の3つである。

  1. 不要な情報と冗長な表現がある。
  2. 情報の構成や展開がつかめない
  3. 主張や結論が見えない、また根拠(事実・理由)がない。もしくは妥当でない。

なぜ、わかりにくくなるのか、その理由は特に下記の3つである。

  1. 自分が思ったこと、見た情報を、全部再現する(長い、回りくどい)。
  2. 情報と情報のつながりをそもそも整理・再構成していない(接続語句がおかしい)。
  3. 論理的に説明する方法を勉強したことがない(根拠が飛躍するか、遠すぎで察しが効かない)。

いまは、以心伝心、察し、阿吽(あうん)の呼吸ではなく、言葉で明確に伝えなければ、理解されない時代です。

どんなに工夫しても100%は伝わりません。70%伝われば、良い方でしょう。

では、どうすればよいのか

  1. 結局、何が言いたいのか(結論)を整理する
  2. 結論を理解してもらうには、どのような情報(根拠)が必要とされるかを聞き手の立場で考える
  3. 結論、根拠の順で説明する
  4. 何が分かったか、伝わったかを聞き手に話してもらう
  5. 過不足を修正する
  6. 過不足を反省して、改善点を書き出す
  7. 次回、伝える前に、改善点を振り返り、伝達の「質」を向上させる

「ゆとり」(若者)世代に、「察し」を求めるのではなく、「説明」しましょう。

「バブル」(上司)世代に、「説明」を求めるのではなく、「察し」ましょう。

 ※このときの「察し」とは、推論の意味です。

お互いに、相手のことを考えましょう。