ビジネスディベート研修と私

おかげさまで、講師デビュー30年目を迎えます。(初登壇は、1988年6月<大学1年>)

昭和63年6月が講師デビューの最初でした。このとき私は大学1年。高校時代の留学経験をさらに伸ばすために、英語研究会(English Speaking Society:ESS)サークルに入部して活動していました。

若い方はご存じないかと思いますが世はバブル。大手企業もこぞって海外進出だとか、社員のMBA留学などに沸いていました。

そこで海外留学、赴任前の研修で英語ディベートをさせたいというあるゼネコンの社員研修にお伺いして講師をはじめたのが一番最初でした。その後も外資系コンサル会社の社員研修などで、ディベートを教えていました。

またこの時期は、フジテレビが深夜番組で「ザ・ディベート※」という番組を毎月放送しており、師匠の松本道弘先生(名古屋外国語大学教授)のかばん持ちで、よくスタジオにお邪魔しておりました。

その後、企業研修用ビデオ教材でご縁があった財団法人日本生産性本部に入職し、教育研修の普及に務めました。研修先は、中央官庁、電機メーカ、自動車会社など約150社です。

特に国家公務では、党首討論対策として、約10年前に「国民年金を税方式にすべし」という論題で実施し、電気メーカでは新入社員全員ということで、500人規模から最大900人超までを大ホールで6年間出講していたしました。また、自動車会社では、取締役向けディベート研修を実施致しました。この時私は、まだ28歳でした。

現在48歳となりディベート研修だけでなく、ロジカルシンキング、プレゼンテーション、ファシリテーション、ネゴシエーション、問題解決、人事考課、目標による管理、フィードバックコミュニケーション、アサーションなどコミュニケ―ション研修のラインナップも大幅に拡大いたしました。

※司会は明治大学教授、栗本慎一郎氏。審査員は国際政治学者舛添要一氏など。文中の肩書きや、組織名はいずれも当時の呼称です。